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「………ちゃん……………お兄ちゃん!」
ドンドンドンッ!
(!?)
ドアを叩く音で星は目覚めた
どうやら寝てしまってたようだ
「お兄ちゃん!開けてよ~!」
妹の声が聞こえる
星は無言でベットから起き上がりドアの鍵を開けた
ガチャッ
妹は部屋に飛び込んで来た
「もう~お兄ちゃん何で部屋に鍵かけてるのよ~」
そうとう廊下で呼んでいたらしい、何時に無くご立腹だ…
「それは癖なんだよ、なかなか気付かなかったのは悪かったよ…それで何の用事だぁ?」
星は寝起きで機嫌が悪かった
「いや…お兄ちゃんがGOヒロミがいるって言うから2時間も捜し回ったのに見つからなかったの…」
機嫌の悪い兄を察知して佐奈はボソボソと喋った
「………??(GOヒロミ?何の事だ?)」
星はさっき妹と喋った事をすっかり忘れていた、がっ…
(あの嘘の事か…)
「…あぁ!ごめんごめん!GOヒロミじゃなくて、猫ひろみがゲリラライヴやってたんだった!」
また訳の分からない嘘を…
「なんだ、そっか~それで見当たんなかったんだ~」
何故か納得した
この家の娘は馬鹿だった
「それで用事はそれだけ?」
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