プロローグ

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「いやっ…何でもないよ」 星は出来るだけ平然とした声で言った 「そうか?まぁどうでもいいがな」 そいつは楽しそうにそう言った 「ここ一ヶ月で人々が狂ってしまいました!いったい何故でしょう?彼等は何を思ってこんな事をするのでしょうか」 アナウンサーがナイフや鉄パイプやダッチワイフが飛んでくる中で必死に実況を続けている それを見てたあいつが 「おい星、あのアナウンサーはなんで暴れるか分からないってさ…教えてやれよ」 そう言ってテレビの一カ所を指した 浅田和美 そう映っていた。このアナウンサーの名前だ。 「分かったよ…はぁ~」 星はため息一つつき、今まで書いていたノートに 浅田和美 と書いた するとそのきっかり40秒後に 「皆さん!ラブ&ピース精神をもって下さい!皆さっ…………………お前ら私のケツにキスしなぁぁああッ!!」 と、今まで普通だったアナウンサーが急に叫びだし、ダッチワイフ片手に暴動の中へ乱入していった 番組は混乱して、いきなりスタジオのカメラに切り替わったので、カツラを外してたキャスターはもっと混乱した プチッ 星はテレビを消した 「よくやったよ星、あいつも暴れる気持ちが分かってうれしいだろうぜ」 楽しそうにそう言った 「…」 星はそれの言葉を聞き流した (くそ!こいつのせいで!こいつが来なければッ!) 始まりは一ヶ月前…
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