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最初こそ妖力の大きさに警戒をしていたが、妹紅は中身が力に反比例している狐の相手をする気はもうなかった。
「着いてくるなよ、里の奴を永遠亭まで送り届けなきゃならないんだよ」
普段は護衛の仕事を面倒臭がるが、この時ばかりはいい逃げ口実だとばかりに言い放つ。
「あぁ、それなら問題ない。それを依頼したのは私だ」
「あぁそうか、それは良かった…って、何?」
「永遠亭への道案内を頼んだのは私だ」
「…」
拳を握りしめ、狐の脳天へ振り下ろす。
「いたっ!何故殴る!」
「行き場のない怒り故」
「っ?っ?」
「はぁ…やっぱりこんな仕事引き受けるんじゃなかった…」
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