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「それじゃあお望み通り永遠亭まで案内してやるから、ちゃんと着いて来いよ」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ!」
狐に呼びとめられたものの、妹紅は一向に止まる気配はなかった。
「なんだ?」
さっさと歩いて行く妹紅を見て、慌てて狐は後を追いかける。
「ま、まず橙を探すのを手伝ってくれないか?」
「断る、私の仕事は永遠亭へ送り届けること。人探しは専門外だ」
「え、永遠亭への案内を頼んだのは橙なんだ。だから私だけを連れて行っても意味がないだろう?」
「…ちっ」
思いっきり舌打ちをし、後ろでびくびくしている狐を睨みつける。
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