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「あ…すまない。少し配慮が足りなかったようだ」
質問の答えが返ってこないのを見て、バツが悪そうに狐は謝った。
「あー気にするな。父親のことを思い出すなんてここ1000年はなかったことだからな」
苦笑を浮かべながら竹林を見回す。
--そういえば、あの薬を拾ったのもこんな山の中だったっけ。
「1000年…?まさか君は…」
「さて、くだらない話は終わりだ。私はさっさと仕事を終わらせて帰りたいんだ。」
狐が何か言いかけたが、それを遮るように妹紅が切りだした。
「あ、あぁ。そういえば、君は橙の居所の目星は付いているのかい?」
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