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「というかだな…」
妹紅は腕組みをして狐を睨みつける。
「自分の式なんだから、自分の術で呼びだせるだろ」
「はっ!その手があったか!君は天才かっ!」
「お前がバカなだけだ…」
大きく溜め息をつき、何やら怪しい術を唱えている狐の後ろ姿を眺める。
後ろから見ると尻尾しか見えないので、妖狐というより尻尾のお化けだ。
尻尾と耳が逆立ち、狐の妖気が辺りの竹林へと伝わっていく。
これが本来の力なのだろう。
狐を中心に光が溢れだした次の瞬間、辺りが光に包まれた。
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