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「---っ!」
「久しぶりね、あの満月の時以来かしら?」
「…そうか。あの狐、どこかで会った気がすると思ったらお前の式だったか」
声のする方へと振り返ると、そこには日傘を手にした妖怪が立っていた。
「まったく…おかしな依頼だと思ったんだ、妖怪の護衛だなんて。いったいどういうつもりだ?今度は私とあいつを闘わせて、それを高みの見物でもするつもりか?」
「あら、そんな悪趣味なことはしないわ。でもそれも面白そうね」
微笑みながらゆっくりと近づいて来る妖怪。
妹紅は立ち上がり、真っ直ぐその妖怪を睨みつける。
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