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次第に縮まる2人の距離。
妹紅の周辺の温度が急激に上がっていく。
「今日は巫女も式もいないぞ?」
それでも尚歩みを止めることなく近づく妖怪。
「ふふふっ、見くびられたものね。たかだか死なない程度の人間風情が、本当に私に勝てるとでも思って?」
目の前まで近づき、対峙する。
妹紅から発される熱気で、妖怪の髪がなびく。
その熱気とは裏腹に、妖怪の瞳は酷く冷たいものだった。
「死なない人間と死ぬ妖怪、どっちが勝つと思う?」
「そんなの決まってるわ」
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