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妖怪は妹紅に一歩近づき--そのまま横を通り過ぎ、先程まで座っていた岩へと腰かけた。
「結果の決まってる遊び程つまらないものはないわ、そうでしょ?」
「…ちっ」
肩透かしを食らい、面喰っている妹紅を見て妖怪はクスクスと笑った。
「やっぱり貴女は面白いわ」
「やっぱりお前喧嘩売ってるんだろ?」
「今日はやめておくわ、私はいつまでたってもお使いから帰ってこない子たちの迎えにきただけだもの」
「ふんっ、式が式なら術者もだな。そんなに心配なら最初から自分が来ればよかっただろ」
煙草に火をつけ、皮肉を込め言い放つ。
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