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お互い言葉を発することなく、ただ竹林が風に揺れる音だけが響く。
「…ふふっ、少しいじめすぎたみたいね」
妖怪は悪戯に微笑み、また岩へと腰かける。
「…私は---」
「紫さまーーー!」
妹紅の呟きをかき消し、式の式が勢いよく岩へと腰かけている妖怪へと走ってきて、途中で壮大に転んだ。
「ちぇえええええええええええええん!大丈夫かっ!?」
狐が慌てて駆け寄る。
「まったく、いつまで待たせるのよ、二人とも」
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