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まだ朝だというのに薄暗い竹林を慣れた足取りで里へと進む。
目的は永遠亭へ向かう里の病人を護衛するため。
永夜異変以降、慧音に半ば強制的に護衛の仕事を押し付けられた。
竹林を迷わず案内でき、尚且つ年中暇を持て余しているのだから丁度いいとのこと。
ただ永遠亭に送り届けるだけならば別に問題はないが、決まってそこで顔を合わせる人物がいるので、妹紅はそんな仕事を引き受ける気はまるでなかった。
「働かざるもの食うべからず」
結局慧音の一言で、渋々請け負わざるを得なかった。
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