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残り二つの紙を指差され、俺はそっちに視線を向ける。 「ああそれから、昇格のオマケつきだ遠野"大尉"。 今日から火明がここに配属されるまで3ヶ月、講習等を受けてもらい、そのあかつきには少佐へ昇格だ」 「破格の待遇ですね。この短期間に三階級ですか。」 少し疑問が残る。 「大尉への昇格は、遡って去年からということになっている。 ……破格とは言えん。ようやく本来の出世スピードに戻っただけのことだ。 能力的には問題ない。能力的には……」
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