蒼天緑地

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「……たく。俺まで情報総長に睨まれるのわかってんのか?」 呆れた様子の声は、しかし諦めも混じる。 「――鴉は何者にも縛られない……」 相手には聞こえぬよう呟いて、俺は下界に目を移す。 蒼の海に、拳ほどに縮まった半島が寝そべっていた。
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