指きり

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「今この時にも、古い命は消え、新たな命が生まれていることでしょう……故に、新たな命は必要、古い命は不必要ということではないでしょうか……いずれ不必要となる命であれば、作りださなければよい……そういう考えもあるはずです……しかし、そうはならない……何故でしょうか……」 「……」 「答えは簡単です……新たな命は必要とされているからです……需要があれば、供給する……自然の摂理です……ならば、新たな命、必要とされる命は、古くなるまで、必要とされなくなるまでは生きても良いということを約束されているのではないのでしょうか……どうでしょうか……」 「そうかもしれないですね」 気付けば、人通りが全くといっていいほどに無くなっていた。
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