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ふと、剛の様子をみる。
剛は無傷だった。徹の顔は凄まじく腫れ上がっていた。そしてパンツ一丁で土下座…
伴も三年生をグチャグチャにしたようだ。実際、俺も伴もグチャグチャだけれど。
「はいっ!ノルマ達成!帰るよぉー!」
剛が爽やかに言った。
剛に肩を借りながらフラフラ帰る俺と伴。
「おかしいなぁー」
俺が言うと、伴もこう言った。
「うん。おかしい。助けにきたのに帰り逆に助けられてるしね。しかも剛ほぼ無傷だしよ」
「まぁいいじゃん。こうして無事なのも君たち二人の頑張りのおかげだよ!ありがとな!」
「後で煙草一箱でいいから!!」と俺と伴は声を揃えて言った。
考えている事が同じで思わず笑いが込み上げてきた。
こうして、その日は剛に家まで送ってもらって帰った。
俺は疲労困憊(ひろうこんぱい)で深い眠りにおちた。
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