煙草

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その当時仲の良かった三人で友達の家に集まった。メンバーはこの家の主[剛]と幼なじみの[伴]そして俺[毒]だ。 「なあ煙草ってうめぇの?」 急に伴が切り出した。前から多少興味はあった。 「結構うめぇよ」 剛が机の引き出しから煙草とライターと灰皿を取り出した。 「マジかよ…」 俺と伴は思わず顔を見合わせた。 「一本貰ってもいい??」 先に伴が切り出した。 「ほらよ。くわえたら吸いながら火つけないとダメだかんな!火つかないから」 剛が伴に煙草とライターを放り投げた。 「サンキュー。じゃあ…いただきまぁーす!!…ゴホっ!ゴホっ!」 噎(む)せてるし…。 「毒…お前も吸ってみ…」 涙目で伴が煙草とライターを俺に渡した。 「剛、貰うよぉ」 恐る恐る煙草に火をつける…。 な゛ぁーーー!!!!! 頭はクラクラ、咳はでる。こんなの人間の吸うモノではない。 「なぁ…剛…こんなのよく吸ってんな。お前人間じゃねーよ」 笑いながら言った。 「最初はみんなそうだよ。でも慣れたらやめらんないだなぁ~。毒も伴も修行が足りぬわ!」 「わっはっはっは!!」 三人で爆笑。その日はそこで解散となった。
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