9人が本棚に入れています
本棚に追加
ひとけのない、月の光もとどかないまっくらな森で、おひめさまはひとり泣いていました。
なんとか自分のくにに帰ろうと、泣きながら歩いていたとき、おひめさまの前に黒い鳥が現れて
「お前は戻ってきてはいけない」
と言いました。
それは
あのごうよくなおきさきさまが、わるいまじょに頼んで鳥にしゃべらせた、のろいの言葉だったのです。
のろいをかけられてしまったおひめさまは、森のなかでたおれ、そのまま深いねむりについてしまいました。
最初のコメントを投稿しよう!