眠れる姫

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ひとけのない、月の光もとどかないまっくらな森で、おひめさまはひとり泣いていました。 なんとか自分のくにに帰ろうと、泣きながら歩いていたとき、おひめさまの前に黒い鳥が現れて 「お前は戻ってきてはいけない」 と言いました。 それは あのごうよくなおきさきさまが、わるいまじょに頼んで鳥にしゃべらせた、のろいの言葉だったのです。 のろいをかけられてしまったおひめさまは、森のなかでたおれ、そのまま深いねむりについてしまいました。
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