眠れる姫

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そんなおひめさまをかわいそうに思った花は、おひめさまのために草のベッドをつくってあげました。 木は、おひめさまが雨にぬれないよう、やねをつくってあげました。 鳥は、いつめざめるかわからないおひめさまのために、毎日水を少しずつ、おひめさまのくちもとにはこびました。 りすはおひめさまがめざめたとき、おなかがすかないように、毎日果物や木の実をまくらもとにはこびました。 うさぎは、おひめさまを助けてくれるひとがあらわれたときのために、森の入り口でずっと、その時を待ち続けました。
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