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『智菜は、本当に優先輩好きだよね』
『うん!!』
私が木村先輩が大好きなことを唯一知ってるのが親友の中野恵。
今日は二学期の始業式で
今その式で木村先輩は、
生徒会の会長をやってるから挨拶をしている。
スラスラと原稿を読んでいる。
時より俯いた時の眼鏡の奥の瞳、
艶やかな表情に
私の心臓はドキドキしっぱなし…
あの優しい目で、見つめられたらきっと私心臓麻痺起こすだろうな~。
なんて、考えていた時
ドキッ…。
一瞬、先輩と目が合った気がした。
こんな大勢の中目が合うわけないのに…それだけで
私の体は熱くなった。
私が熱くなった体を自分の手で仰いでると
後ろから恵の溜め息が聞こえる。
『見てるだけでなく行動に移さないと始まらないよ』
恵はいう。
でも、私は今が一番幸せだったりする。
『いいの。見てるだけで幸せだから』
先輩が私を知らなくてもいい。
事実先輩は、凄く人気あるし私なんて到底無理だし。
だから、見てるだけでいいんだ。
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