第一章

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「おかしいわね…。普通なら名前以外の記憶が全て消えてるはずなのに…。ちょっと待っててね」 ユメはそう言ったらすぐに飛んでいってしまった。しかし、本当に死んじゃったんだな…。できるなら今から結衣のところに行って謝りたいのだが、多分無理だろうな… 「お待たせ~。記憶が消えない理由が分かったわ。」 「なんだったんだ?」 「システムエラーで少しだけ機能が低下していたらしいわ。それでも普通の人にだったら大丈夫だったんだけど…」 俺は結衣に謝ってから何をするつもりだったのだろう? 「なあ…、俺が今から結衣に会うことはできるのか?」 「ええ、できるわよ」
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