憧れと好き

はじまり

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

ｷｰﾝｺｰﾝ ｶｰﾝｺｰﾝ

友「あっチャイムなったし、座ろっか」

あたし『うん!!』

バイバイと手を降るあたしと友達。

そして…
「じゃあ、授業始めんでー」

と授業を開始する先生。

これがあたしの日常。

あたしの名前は
『石田鈴音』ｲｼﾀﾞﾘﾝﾈ

今年高校生になったばっかの、16歳。

友達から見るあたしは、大人しいとか可愛いとか…そんなありえへんようなことばっか思われてる。
でもほんまは…

先「じゃあ、この問題を―…石田」

あ『!!はっはい。えっと…(どうしよう…これであってんのかな？でももし間違ってたらみんなに笑われるし…どうしよう…)』

先「どうしたんや？わからんのか？じゃあ…上田」

あ『はぁ…』

そう。
あたしは先生に当てられても、間違えんのが怖くて答えすら言われへんような、めちゃくちゃ臆病なやつ。
それだけじゃなくて、何をするにもネガティブで悪い方向にしか考えられへん。

こんなあたしをみんなは知らない。
いや、知らんでいい。

だってそれがみんなのためやから…