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「汐良。」
本当に突然だった。
なれなれしく彼女の名前を呼ぶそいつが現われたのだ。
彼氏かと険しい顔で視線をうつすと、そこに立っていたのは女性だった。
タレ目で目付きが悪く、愛想の悪そうな女性。
「ごめんね、祐一君。迎えが来たから私帰るわ。皆もまたね~。」
「えぇ!そんな💦」
慌てて引き止めようとしたが、今まで見た事がない彼女の楽しそうな表情を見て、動きが止まってしまった。
タレ目の女と一言二言話し終えると、再び振り返り皆に手を振って店を出る2人。
友人らしきそいつは挨拶も頭をさげる事もせず、無関心そうだった。
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