正体

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「タマ~。飯、もってきたぞー。」 ガサガサと袋の音をさせると、そいつは茂みの中から顔をだした。 俺の日課 たまたま見つけた小さな黒猫、タマに餌をやる事 飼いたいが、両親が猫アレルギーの為連れて帰れないのだ。 が、まだ小さなこの仔猫を見捨てる事も出来ず、こうして毎朝餌をあげに来ている。 美味しそうに缶詰を食べる姿を見つめていると、背後に気配を感じ、慌てて仔猫を隠すように上着にいれた。 「最近そいつに餌やってんのはお前か。」 「知らねーよ………ん?」
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