正体

6/15
前へ
/38ページ
次へ
「祐一君、猫かいだしたの?それなら翼が詳しいよ。あの子、ペットショップに勤めてたから。」 「はぁ?!」 これには思わず眉間に皺を寄せて叫んでしまった。 「それ本当ですか!?」 「う、うん。今は辞めて違う事してるけど…。」 「辞めて当然ですよ!あんな奴!!」 「………あんな奴?」 しまった… 祐一は初めて見る彼女のムッとした表情に、背中が冷たいものを感じた。 「あ…いや、すみません。あまり動物好きそうに見えなかったから……つい。」 きまづい。 以前、美奈さんに注意されたばかりなのに、俺はなんてドジを踏んでしまったんだ…
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

100人が本棚に入れています
本棚に追加