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昨日あんな事があったとしても、餌づけの日課をしないわけにはいかない。
まだ仔猫のタマが自分で生きるなんて、どうして出来る。
「タマー。」
ニャー
か細い声で鳴いたかと思えば、チラッとタマが顔を覗かせた。
公園から近いこの林は、隠れ家が多いらしい。
いつも出て来る場所が違った。
「今日はミルクももってきたよ。」
ちゃんとした猫用のミルク。
汐良さん曰く、普通の牛乳じゃお腹を壊すらしい。
「目やに……酷いなぁ。毛もパサパサだし……。餌が足りないのかな。」
もう少しで目が開かなくなるんじゃないかと思うくらい、目やにが出ている。
初めて会った時よりも健康状態は悪いように見えた。
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