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ネコ缶をポケットに入れ、急いで林にむかった。
タマがいないはずない。
「タマ!タマ!!」
こうして呼べばいつもどこかから出てくるんだ。
「タマ!飯もってきたぞ!」
出て来てくれよ
まさか本当にいないのか?
必死に辺りを探していると、犬を連れた散歩中のおばさんが話しかけて来た。
「ネコ探してるのかい?昨日、役場の人が死体回収してたけどねー。」
「………黒猫だった?」
「さぁ。近くにいた煙草咥えた女性は、猫だって言ってたけどねー。」
「煙草って……。もしかしてタレ目で愛想が悪い!?」
「いいやー。その人、泣いてたけどねー。」
泣いてた?
あいつが??
人違いか??
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