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閉ざしたままの心
ずっと逃げ出せずにいた
光も無く
何かに怯え
その場で独りしゃがみ込む
助けを求めて叫ぶが
むなしくこだまするだけだった
自然と涙が
こぼれ落ちてきて
ただ孤独を
受け入れるしかなかった
痛む心を必死で抑えながら
自問自答を繰り返す
「さみしいのかい」
「さみしいよ」
「苦しいのかい」
「苦しいよ」
こんなにも辛いなら
閉ざさなければ良かった
ゆっくりと
ゆっくりと暗闇の中を
手探りで
少しずつ歩みはじめた
もう一度
もう一度やり直せるなら
正直さを持ってた
あの頃に戻りたい
いくら進んでも
ずっとずっと闇の中
このまま抜け出せぬまま
さ迷い続けるのかな
再び僕はしゃがみ込む
その時に
微かに僕を
呼んでいる声がする
でも僕は歩き出せない
立ち直る勇気さえも
見失ってしまった
足音が聞こえる
徐々に近づいてきている
ふと顔を上げたら
そこには君が立っていた
君は僕を連れ出そうと
微笑んで
手を差し延べてくれた
ありがとう来てくれて
暗闇の中
二人は歩きだす
心に小さな光を抱いて
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