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私は部屋に着くと携帯をおもむろに開いた
カタカタカタ
指がまるで誰かに操作されているかのようにメールボックスを一番に開く
開けて最初に目に飛び込むのは4日前に来たメールで咲の「助けて」という一文
それからメールは一切こない
無論、勧誘のメールやモバゲーからくる定期的なものは消しているので、実際は毎日届いている・・・・人以外から
私は携帯を閉じてカーテンで締め切った自分の部屋を見渡す
暗い、とても暗い
それは別に見えないから言っているのではなく、もう昼間なのにカーテンを開けていなく妙に暗いという訳である
私はカーテンを開くため窓に近寄った
カーテンに手をかけると少し希望を持ってしまう
それは本当は夢だったとか
シャー
しかし、私はまた引き戻される
ー町は死んだー
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