宛名のない届け物

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誰からだろうと伝票をみると、宛名が名無しになっていた おまけに住所もかかれていない ただ、驚きはしなかった 何故なら、前にも友人達によるこういう手のこんだ[悪戯]があったからだ 男は誰(友達の内の誰か)が送ってきたのだろうと考えながら荷物の包装を丁寧に破り、中の箱を開けると一つの紙と木でできた不気味な人形が姿を現した 人形を手にとってよくみると、赤い土やら紙やらが詰め込まれていて、それにどこかしら自分に似ている 紙には走り書きで何か書いてあった “この人形はあなた自身 人形に起こることはあなたにも・・・” 男はそれを読み終え、失笑した 紙をくしゃくしゃに握りつぶし、ポケットに突っ込むと男は鍵を取り出しドアノブに差し込む と、そのとき片手に持っていた不気味な人形が滑り落ちる グシャッ 人形が音を立てて頭から地面にぶつかると、男の首が変な方向に曲がった  
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