誰かの人形

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ー今や・・・・起草町は・・・・・死・・・早く・・いー ある家の居間でテレビが物騒なことを話している その横である家族は揃って平日の昼間から神妙な顔つきをして話し合っていた 「私が家族の代表として人形を預かる、いや金庫にいれる・・・・・」 この家族の柱である父はそう母、宮菜、妹に言い放つ 「私、嫌だから・・・・・」 宮菜は立ち上がって父にそう言う 「駄目だ宮菜、命がかかってることだ。お前たちの事を守るのが私の役目、いや父さんの役目だ!!」 父の言葉と共に母と妹の視線が私にくる 「・・・・うざいのよ・・・・過保護」 そう呟くと宮菜は居間を出て、階段を登る 「宮菜ッ!!!」 父の怒号が後ろから聞こえるなか、私はぼんやりと一週間前の事を思い出す  
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