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わたし、真理乃懐歌(まりの かいか)は、一般ぴーぽーの言う、いわゆる幽霊とかUFOとか、そういう類の物は信じていない。
信じていないっていうより、いないことを知ってる。
なんでなのかって言うと、わたしの両親がある特殊な仕事をしていて、その仕事の内容がその辺の物を全否定しているから。
今までもお手伝い位ならやってたんだけど、今日からはわたしも本格的仕事をしなくちゃいけない。
それで、その仕事っていうのは――
「ふぅ、やっと見つけたよ」
今の時間は午前一時。
場所は一級河川に架かっている橋の下。
懐歌の視線の先には、見たこともない色を弱く発光しながら飛び跳ねている物体。
「なぁんだ、下級のハプンか。なんでわざわざこんな夜中に出てくるかなぁ……。」
――この世の生物を害する存在、ハプンを討伐すること。
心霊現象とかは、すべてハプンが起こした幻影や幻覚。
「まあ、初日から上級とかが出てきたら、わたしじゃどうしようもないよね」
早く終わらせないと、眞(まき)ちゃんに怒られちゃうし。
(リン)
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