初めての連絡

3/4
前へ
/28ページ
次へ
《ブー…ブー…》 3分程たった頃、急に携帯のバイブがなりはじめ、思わず携帯を放り投げる。 《ブー…ブー…》 私の放り投げた携帯はまだ鳴り続けている。 ……………… て事は 電話?!?! 「はいっ!!!もしもし!!」 『あ、もしもし~。いきなり電話しちゃってごめんね』 「いえいえ…全然いいんですそんなこと!」 片桐さんには絶対に見えていないのに私はペコペコと頭を下げる。 『そう?良かった…。なかなかメール来なかったからさ…嫌がられてるのかと思った。』 「そんな訳ないです!ただ…お仕事中にメールしたら迷惑かなって思って…!!」 『迷惑だなんて思う訳ないよ、いつでも連絡してきてね。』 「………はい!」 どうしよう…! 嬉しい!! 何この展開!! 「梨乃!あんた早く降りてきなさい!」 私が片桐さんとの電話に感動していると、私の部屋のドアが思い切り開いて入って来た。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加