19人が本棚に入れています
本棚に追加
朝目が覚めてカーテンを開けたら、今年初の雪がふっていた。
昨日の夜から降っていたのか、少し積もっている。
私の部屋は2階にあって、見晴らしが良く、窓越しに見る白く染められた景色は、
昨日までの景色とは別の世界のようだ。
その白い雪景色を見ていると、家の前の道路を一台の黒い車が走っていった。
私はその車を目で追って行く。
少し走った後、その車は近所の喫茶店で止まって、中からスーツを着た若い男の人が降りて来た。
私は知っている。
あの男の人は、あの喫茶店で、コーヒーとサンドイッチを頼むってこと。
それは、名前も知らないあの男の人の日課だから…。
最初のコメントを投稿しよう!