プロローグ

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冬休みだっていうのに、こんなに朝早くに起きて外を眺めているのは、 一目だけでもあの人の事を見たいから。 本当は店まで行ってコーヒーを飲む姿を見たいんだけど、 あの喫茶店は私のバイト先だから、なんだかいけないような気がして。 明日は朝7時からバイトに入っているから、明日はコーヒーを飲む姿を見ている事が出来る。 もしかしたら、話し掛けてもらえるかもしれない。 喫茶店“Sugar”は小さくて、暖かい店だから、お客さんはほとんどが常連で、店員と客が仲良くなる事はよくある事。 あの男の人もたまに私に話し掛けてくれる。 そうして何度か話していくうちに、私はあの男の人の事を好きになってしまったんだ。
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