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ねぇ、知ってる?
この教会で人が何人も消えてるんだって―
ここ今は使われてないから
お金のない旅人がよく泊まるんだ―
そして朝になると旅人の姿はなく
服だけが残ってる―
――仮想19世紀末。
そこは蒸気が紛れ
奇怪な事件が起こり始めていた。
「モア!ほ、ほんとに入るのか!?」
「町の人からこの教会について苦情が殺到してるの。
人間が消えただのなんだの…」
凛々しい表情で教会を見上げていたモアと呼ばれるその女性は、
警官であるにも関わらず数歩下がってぶるぶると恐怖に怯えている同僚の男性、チャールズを見て呆れていた。
何故こういうとき、
女性の方が強いのだろう…
モアは彼を遠い目で見つめ、情けないと言わんばかりに1つ溜め息をついた。
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