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聞き慣れない少年と少女らしき声が響いてモアの耳に入った。
「え…?」
確認しようと顔を上げた瞬間、
蝙蝠の大群と
そして…
血のように真っ赤な手
ゲホッ…何…?
気がついた頃には古びた椅子に押し付けるように座っていた。
あの真っ赤な手によって。
少年の声が響く。
「捕まえた、今度は逃がさないぞ。」
「…待って、それ……」
少年の後に先程聞いた少女の声も響く。
「…人間よ?」
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