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ドンッドンッ
「慧、開けて…」
「…!」
良乃が、来た。
「何、怒ってるの…ねぇ、慧…」
「…許さないよ」
「だから、何を!」
「………彼氏、」
「え?」
「何で、彼氏がいんの?」
「……は、」
バンッ
俺は扉を開けた。
「何で良乃に彼氏が居るんだよ!何で!良乃は…俺だけ見ればいい!俺だけに笑えばいい!…何でそうじゃないんだよ!!」
一気に叫んだ。
そしたら良乃は座り込んだ。
「そんな、の…付き合ってもいないのに、何で…幼なじみなのに…」
「…今日、黒河社の小説コンテストに当選したんだ」
「え、」
「一番に、良乃に聞いてもらいたかった…なのに、良乃は俺に彼氏を紹介した」
「……!」
「良乃に、好きだって言いたかったのに…!」
「……慧!」
「俺の方が好きなのに!良乃のこと好きなのに!大切なのに!何で!あんな奴が…」
俺は泣いた。
わけわかんないくらい。
「……だって、」
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