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「こいつは私の式となった橙です。色々と面白い奴ですよ」
九本の尾を持った少女――藍は、橙を呼ばれた少女の頭を撫でる。
「紫様~、なんでそんなに暗~い顔してるの?」
橙が疑問をぶつけてきました。
それに紫は答えることが出来ませんでした。
こんなことを言っても、誰も理解はしてくれないだろうと、思っていたからです。
紫はつい、哀愁漂う表情をしてしまいました。
何度目になるか、分からないくらい何度も何度もこんな表情をしていました。
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