─青い空に─

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君は急に笑わなくなり、俺と距離を取っていた 悲しかった 好きなのに なんで…? 距離が開いたまま日々は過ぎていった そして夏になる季節の頃 俺は学校が終わって家に帰ったが、忘れ物をしたので学校に来ていた 無事忘れ物を取り、帰ろうとした時 ふっと君の事が気になった またあの場所に居るのかな? 居ないかもしれない でも俺は行った 自然と駆け足になっていた だんだん息が上がる でも、駆け足は止めなかった そして俺はいつも空を眺める場所に着いた もう遅くなっていて、辺りは真っ暗 でも、空は星で輝いていた 綺麗だった… いつもの青い空と違う空 真っ暗だけど 輝く星が綺麗だった 星に見とれていると 周りから泣き声が聞こえてきた 誰だろう? 気になった俺は泣いている声を元に探した そして泣いている女の子を見つけた 俺がよく知っている女の子 そう 泣いていたのは君だった 「どうしたの?」 俺が声をかけたら、君はびっくりとした表情でこっちをみた 『何でもない』 涙を拭いて、君は冷たく言った 「言ってくれないとわからないよ それにどうして俺を避けるのさ 一体どうしたの? 最近の君は変だよ?」 心に溜まっていたモヤモヤを全て君ぶつけた すると君は『ごめんなさい…、ごめんなさい…』 謝りながら泣き崩れた 流石に俺もびっくりして君の側に寄り 必死に謝った 「ごめん…、言い過ぎた…」 謝ったら君は『違うの…、違うの…』 そう言いながら暫く泣いていた *
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