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暫くすると君は落ち着き、ゆっくりと口を動かした
『ごめんね…』
「大丈夫だよ」
君は申し訳なさそうに言った
「どうしたの最近?」
俺は気になっていた事を聞いた
『………』
君は急に暗い表情になり、黙り込んだ
「………」
俺も黙り込む
『「…………」』
お互いが黙り込んでから、少し時間が経った時
君が口を開いた
『あのね…
きっと貴方を苦しめる事になると思うけど…
それでも聞いてくれる…?』
君は涙を溜めた目で俺の目を見つめる
俺は…俺の答えは決まっている
「構わない、話してくれないか?」
『…あのね』
君はゆっくり語り始めた
『私…、心臓病なの…
しかも、余命1年…』
全てが音を立てて崩れた
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