─青い空に─

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それからは幸せな日々が続いた 毎日手を繋いで登校したり、下校したり 休みの日はほとんど会っていた 幸せだった… 時々口付けを交わして お互いの愛を確認しあった 本当に幸せ デートの中には必ず、あの場所で空を見ていた 春の青い空 夏の青い空 秋の青い空 いろいろな青い空を見ていたら あっという間に半年が過ぎていく… そして、君は徐々に体調が悪くなっていった 学校にも来れなくなって そして、ついに君は入院となってしまった もちろん俺は毎日お見舞いに行った 病室でたわいない話をして 日々が過ぎていく 季節が変わっていくのと同時に 君も変わっていった 最初はベッドに座って大笑いしていた君は クリスマスが近付いた時には ほとんどベッドで寝ていた 笑顔はあるけど、前みたいな大笑いはなくなった でも、君はそんな辛い日々でも 泣かなかった 毎日、笑顔で君は出迎えてくれたよね それは嬉しかった でも、日々弱っていく君を見るのは辛かった でも、君が頑張っているのに 俺だけ頑張らない訳にはいかないよね だから、俺も必死に笑顔で君と接した そして、クリスマスの日が来た *
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