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プロローグ
あの子が呼んだから、俺は闇から逃れられた……
あの子の心が求めたから、俺は存在する理由を見つけた……
だけど、あの子が見ているのは俺ではない……
何故?……
あの子が呼んだのは、あの子の心が求めたのは…俺なのに――……
何故、お前があの子の傍に――俺の居場所に居るんだ…?
何故、あの子の瞳に映るのは俺ではないんだ?
あの子に求められなかったら、俺の存在する意味なんてないのに――……
俺を視てくれ――……
俺の名を呼んでくれ――……
『昌浩………』
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