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続いて午前七時五分、オアフ島から370㎞まで接近した時点で島崎重和小佐を指揮官とした制空隊の零戦35機、急降下爆撃隊の九九艦爆78機、水平爆撃隊の九七艦攻54機の167機からなる第二次攻撃隊を発艦させた。
午前六時四十五分、オアフ島に設置されたレーダー施設は接近する攻撃隊を捕捉していたが、当直士官が飛来予定のB17の編隊と誤認し、司令部への報告を行わず、日本軍による奇襲攻撃を認識することができなかった。
午前七時四十九分、第一次攻撃隊の淵田中佐は真珠湾を視認した。
真珠湾内には水偵の報告通り戦艦9隻を含む94隻の艦艇が停泊していた。
淵田中佐は無電で突撃命令である『ト』連送を発した。
攻撃態勢の編隊に対してアメリカ軍は完全な奇襲攻撃を受けてしまった。
午前七時五十二分に機動部隊司令部に対して『トラ・トラ・トラ(ワレ奇襲二成功セリ)』と打電した。
続いて淵田中佐は奇襲であることを知らせる為に信号弾を撃ち上げた。
だが、これに雷撃隊が反応しないため、見落としたと考えた中佐はもう一発信号弾を撃ち上げた。
攻撃隊は信号弾一発なら奇襲、二発なら強襲と事前の打ち合わせをしていた。
その為、雷撃隊は奇襲と認識、だが急降下爆撃隊は強襲と誤認してしまった。
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