Fake+Ⅱ

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俺はキミに 嘘をついている そして俺自身にも… 自分の気持ちに 自分さえも気付かぬフリをしてる キミが想ってるほど 俺は優しく無くて キミからの 返事が無いだけで 不安定で 心配ばかりで 笑えなくなる キミの前では 辛い顔を見せない くだらない見栄を張り 俺はキミに嘘を付いた 「キミがいるから寂しくないよ。」 けして嘘ではないけれど 嘘は嘘だよね キミは俺に 嘘をついている そしてキミ自身にも… キミの気持ちに 俺もわざと気付かぬフリをしている キミが想ってるほど 俺は強くなくて いつもでも キミに傍にいて欲しくて 辛くて 淋しくて 泣きそうになる キミの前では 辛い顔を見せない 嫌われてしまいそうで くだらない見栄を張り続け またキミに嘘を付いた 「俺がいるから心配ないよ。」 今の俺じゃあ もうどうにもならないのにね キミの前では 弱い心を見せない 嘘をつく自分が嫌で 俺は自分自身を傷付け そしてまた… 「キミがいるから…。」 もう手遅れなの分かってるのにね ごめんね 早く気付いて 俺がキミに嘘を付いてる事を でもこれだけは分かってほしい事があるんだ 『キミを愛してる事』 『本当の気持ちがそこにある事』 そして『同じ時を 同じ想い出を刻んだ事』を 今でも俺は嘘をついてる この両腕からすり抜けてった キミへの想いをまだ隠してる
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