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兄「さて、行くか」
ー…通学路…→
兄「よし、追いついた」
妹「あら兄さん、思ったよりも早かったですね」
兄「畏れ入ったかこの反骨者め、私を置いて行ったその罪はまがふことなき斬首に値すr 妹「あ、兄さん、パジャマがはみ出てますよ」
兄「ああ、最小限の支度で出てきたからな。でもこれジャージだから体育にも対応出来て良いかもしれない、言うなればリバーシブルってやつだな」
妹「あ、兄さん、レモンが頬に張り付いてますよ」
兄「ああ、最小限の支度で出てきたからな。昨日レモンアイスを食べたんだがレモンを捨てるのがもったいなかったから、美容用に顔に貼りつけて寝ておいたんだ。でもこれフルーティな良い香りを振り撒けるから、ある意味香水の効果もあって良いかもしれない、言うなればリバーシブルってやつだな」
妹「あ、兄さん、ランドセルを背負っていますよ。しかもリコーダー付き」
兄「ああ、最小限の支度で出てきたからな。でもこれを背負って登校することによって皆が笑顔になるならば私は満足だ。
さらに、ランドセルを見て皆が小学生の頃を懐かしむことが出来れば、皆初心を取り戻して心機一転の啓蒙効果が発揮出来て良いかもしれない、言うなればリバーシブルってやつだな」
妹「なるほど、その辺のわけのわからん熟慮が出来るあたり、流石兄さんは余裕ぶちかましですね」
兄「ああ、もう急いでも間に合わないからな」
妹「おや、兄さんの俊足ならば走れば間に合う時間帯でしょう。どういうことですか」
兄「間抜けが、この私にお前を置いて行けと言うのか」
妹「兄さん…!」
兄「妹…!」
ー…8:40ッ…→
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