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ロシアンルーレット事件
警視庁地下三階、特別事件対策部
「カトウさんっ、起きてください!カトウさん」
若い刑事がデスクに足をのせて寝ている中年刑事を揺すり起こしている。
「ふぁ~…なんだよ?キタムラ…」
「刑事部のアキヤマ部長がいらしてますよっ」
「あぁ?」
カトウは椅子を反転させて入り口を向いた。
そこにはカトウと同い年位の中年の刑事が立っていた。
「相変わらずだな、カトウ」
「お前もな、アキヤマ…まぁ座れよ」
カトウとキタムラは来客用に置かれたソファに腰掛けた。
「お前が地下に来るって事は…」
「あぁ…怪事件だ…」
そお言うとアキヤマは資料袋を机の上に置いた。
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