END GAME part Ⅰ

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そして、すかさずレミーは左足を前に踏み込みながら、両手をクリフトの後頭部に引っ掛けると、両腕で彼の首筋をコントロールする首相撲の状態に持ち込み、渾身の右膝蹴りをクリフトの腹に食らわせた。 しかし、レミーの右膝蹴りを受けてもクリフトの腹はびくともせず、手応えを感じられない。 (何……?) 困惑したレミーの動きが一瞬止まった瞬間、クリフトは組まれたレミーの両腕の間から両手を通し、今度はクリフトがレミーの後頭部に両手を引っ掛けて首相撲の状態に入りながら、レミーの腹に右膝蹴りを食らわせた。 レミーは体をくの字に曲げ、険しい表情を浮かべる。 「がはっ……!」 しかし、レミーは両手でクリフトの頭を自らの胸元に引き込みながら体を左右に振ると、同じくレミーの頭を両手で引き込むクリフトとの間で、激しい膝蹴りの応酬を繰り広げ始めた。 (ボディが固すぎて膝蹴りが入らないのか?ならば……) レミーは左右の膝蹴りの連打を止めると、今度は右手をクリフトの後頭部から離しながら、右肘打ちをクリフトの左こめかみに食らわせた。 肘打ちがクリーンヒットした衝撃で、クリフトの頭が急激に右へ弾き飛ばされると、クリフトは地面に仰向けに倒れ、顔をしかめる。 「くっ……」 さらに、レミーは足元に倒れたクリフトの顔面目掛けて、右グラウンドパンチを放った。 「フンッ!」
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