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しかし、彼らの攻勢は止まらず、ゲリラ達は茂みや木々の陰からAKMSを射撃し、放たれた複数の弾丸が黒人の女性兵士の両脇を掠めていく。
黒人の女性兵士は、SR-25の弾倉を交換しながら険しい表情を露にした。
「全然数が減らないわね!撃っても撃ってもキリがない!」
すると、彼女らが左耳に装着しているブルートゥースから、若い男性の声が聞こえてきた。
「こちら、第1教育小隊!」
声の主である黒髪のメスティーソの若い男性兵士は、ゲリラ達の銃撃を木の陰に隠れてやり過ごしながら、左手をブルートゥースに当てていた。
「敵の攻撃は激しくなる一方だ!援護を頼む!」
さらに、同じく別の地点でも、黒髪のアジア系の男性兵士が、ゲリラ達の銃撃を木の陰に隠れてやり過ごしながら、左手をブルートゥースに当てていた。
「こちら、第3教育小隊!悪いが援護出来る余裕が無い!こっちも敵の迎撃に手一杯だ!」
そして、黒髪の中年の白人男性兵士は木の陰に身を隠し、SPAS15の弾倉を交換しながらブルートゥースに入る通信を聞いていた。
「くそっ!どこも同じ状況か!」
中年の白人男性兵士がそう毒づくと、すぐ近くの木の陰に身を隠す茶髪の白人男性兵士が、AK105の弾倉を交換しながら口を開いた。
「このままじゃ全員殺られるぞ!撤退しよう!どっちにしろここに留まるのは危険だ!」
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