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「り、了解……!」
メスティーソの若い男性兵士は少々困惑気味にそう答えた。
中年の白人男性兵士は通信を続ける。
「第3教育小隊!そっちも敵の死角、出来れば背後を取ってくれ!出来なければ側面に回り込め!」
黒髪のアジア系の男性兵士は額に冷や汗を浮かべ、ゲリラ達の銃撃を木の陰に隠れてやり過ごしながら、左手をブルートゥースに当てていた。
「何か策があるのか!?」
「ゲバラ式のゲリラ戦術だ!複数の小隊で敵を包囲し、それぞれの小隊が奇襲と撤退を繰り返しながら、奴等を撃滅する!」
中年の白人男性兵士の言葉を聞くと、アジア系の男性兵士は口元に不敵な笑みを浮かべた。
「フッ、なるほど!その手があったか!OK!乗ったぜ!」
「よし!第2教育小隊、このまま撃ち続けろ!奴等を釘付けにするぞ!」
中年の白人男性兵士はそう叫ぶと、再び木の陰からSPAS15を射撃し始めた。
彼のすぐ近くの木の陰に身を隠す茶髪の白人男性兵士も、AK105のコッキングハンドルを引きながら口を開く。
「何だかよくわからねぇが、やるしかねぇってことだな!」
そして、茶髪の白人男性兵士も、再び木の陰からAK105をフルオートで射撃し始めた。
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