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「うん、なかなかのできだな」
お椀についだお粥をこぼさない様に運ぶ。
そして、美羽の部屋の扉を開いた。
「美羽、できたぞー」
中に入り、ドアを閉め美羽を見る。
すると、
「…………」
「……あれ?寝てるのか?」
布団を軽くめくって見る。
すぅすぅと寝息を立てる美羽がそこにいた。
「あちゃぁ……、どうするか、これ」
冷めたらおいしくないよなぁ、とまだ美味しそうに湯気を昇らせるそれを見る。
「しょうがない、これ食って帰るか」
和馬はその場に腰をおろしてお粥を一口頬張る。
「……んまい」
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